アドラー心理学に基づく    子育てサークルAdlerjala   (アドラージャーラ)活動報告


by adlerjala

第6回Adlerjala 2 エピソード「あやしいにおい」

第6回のAdlerjalaで私の出したエピソードです。


     〜あやしいにおい〜

工作大好きな長男(5歳)。
この日もガムテープを使って、熱心に空き箱や段ボールで工作をしていた。
寒い日で、1階の長男のいる部屋で石油ストーブ(火が燃えて、上でやかんをかけられるようなタイプ)をつけていた。
私は2階で次男と昼寝をしていた。

急に私は、鼻の奥をつくようなものすごい異臭を感じて飛び起きた。
私 「今何してるの?!」
長男「え、工作してるよー」
私 「でもなんか変なにおいしてるよ?」
長男「別に何もないよー」
私 「ほんと?!」

でもこのにおい絶対おかしいわと思ってあわてて階段を駆け下りると、
石油ストーブの上で何か薄茶色のものがぶつぶつと泡だってどろどろに溶けて
煙を出していた。
 うわああああ危ない!(−5)
私は急いで消火した。溶けたどろどろは、引火せずに固まった。
 あー火事にならなくてよかった・・・(−4)

私 「これ、どういうこと?」
   悪い意図じゃないだろうけど、なんでこんなことが起きたのか?
長男「わからない。」
   いやいやわからんわけないやろ・・・(ー5)
私 「これ、何だと思う?」
長男「わからない。」
私 「これ、ガムテープだよ。」
長男「っ!?へえ〜!」
   驚いて目を見張る長男。
   あれ、ほんとうに何が起きたのかわかっていないのかも・・・?(−4)
私 「変なにおいしてるでしょ?このにおいは危ないんだよ。毒だからね。」
長男「?へえ〜」
   ここで私は気づいた。長男は鼻がつまっている!
   数日前からひどい副鼻腔炎で、鼻水ずるずる、しかもマスクをしている。
   においはわからなかったんだ。(−2)
私 「あのね、このガムテープが溶けたどろどろのが垂れて、火の上に落ちてたら
   燃えて火事になるところだったんだよ。
   今は溶けただけですんでよかったけど。」
長男「そうなんだ・・・。ごめんなさい。」   
   涙目になってショックを受けている長男。
   説明をわかってくれてよかった。(0)
私 「・・・なんでこうなったの?」
長男「わからない。」
   これはほんとうにわからないんだな。しかし私もなんでこうなったのかわからない。
   わからないと対策が立てられなくて困るけど、今は仕方がない。
私 「じゃあ、これからどうする?」
長男「ストーブからもっと離れて工作する。」
   いい方法を自分で考えてくれてよかった!(+1)


後日、工作に夢中なときの長男は、
手に付いたガムテープを丸めて、指ではじき飛ばしていることが判明。
ストーブの上部にガムテープの切れ端が乗っかっていた謎は解けた。

       〜完〜


エピソードを話しているとき、メンバーさんたちが
ひゃああ!と悲鳴をあげたり、
よくそこでその発言ができますねと言ってくださったり、
オチで謎が判明して笑ったり、
様々な反応をして聞いてくださっていたのがとても嬉しかったです。
みんなとエピソードを共有した一体感とでも言いましょうか。

私のストレンクスは、
・パニックにならず、状況を冷静に観察している
・長男を責める言い方(何やってるの!!とか)をせずに、
 落ち着いて「これ、どういうこと?」と尋ねている。
・長男の「わからない」を、言い訳ととらえずに、
 ほんとうにわからないんだな、と受け取っている。
・「わからないじゃないでしょ!!」と言ってない。

長男のストレンクスは、
・工作に熱中していても、返事をしている。
・わからないことを「わからない」と伝えている。

2人の関係は、
どんなことをお母さんに話しても、お母さんは自分の話を怒らずに聞いてくれる
と長男は思っていて、お母さんを信頼している。

と、みなさんに言っていただきました。
正直、うれしくてちょっと泣きそうでした(笑)
ありがとうございました012.gif


でもよくこんな大変なときに、怒鳴ったりしないでいれましたねえ!
とみなさんに言っていただいたのですが、
多分これはかなりの危険な状況だったので、余計に落ち着かなくちゃと思えて、
冷静になれたのではないかなと思います。
怒鳴ったところで物事は何も変わりませんし、
それに、思うんですよ。
家が火事になることより、私と長男の間が炎上することの方が危険じゃないかって。
(だって家が本当に火事になってしまって、それを長男のせいだって責めたら、
 私の場合、もう私と長男の関係は修復できそうにないと思うのです・・・)

「でもそれって、火事にならなかったから言えることではないですか?」
と、あるメンバーさんに聞かれました。
そこで、みんなでもし火事になってたらどうしたかと想像してみると・・・
「・・・逃げますね(笑)」
怒っている暇はない、とみんな意見が一致しました。
そうですよね。
ということは、どんなときでも、怒る必要はないってことです。


今回のエピソードはうまくいったものでしたが、
私はもっともっと些細なこと(ガムテープが床に散らばっている、など)で
長男を怒ることがあります・・・。
でもこんな大事件で怒らずにいられたんだから、がんばろうと思えました。

みなさん、ご協力ありがとうございました!


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by adlerjala | 2016-03-15 13:04 | エピソード