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4月26日定例会

4月26日に、Adlerjala定例会を開きました。
参加してくださったメンバーさんは2名でした。ありがとうございました110.png


はじめに、前回の定例会でエピソードをお話してくださったメンバーさんに、
その後の子どもさんとのことについてお聞きしました。
エピソードと似たような場面で、子育ての心理面の目標などを思い出されて、
穏やかにやり取りが進んだそうです!
アドラー心理学の子育てには目標があるということ、
一本芯が通っているところがいいなあと思うと言っていただけて、
たいへん嬉しく思いました。
迷ったら、困ったら、まず子育ての目標に立ち返ってみる、
という基本の大切さをあらためて実感しました。



次に、もう一人のメンバーさんの最近のことについてお聞きしました。
相手役さんが大人の方でしたので、
今回は「アドラー育児の歌・保育の歌」は歌わず、「勇気づけの歌」を唱和しました。
「勇気づけの歌」の中で、気になった部分や、そうだなあと納得した部分について話し合いました。



競合的とは相手を裁きつつ  良いと思えば褒美を与えるし

悪いと思えば罰を与えるが  これには多くの副作用がある(4)


こちらの顔色うかがうようになり  賞罰なければ勝手にふるまうし

勝ち負け争い関係悪くなり  いつも不安におびえて生きてゆく(5)


協力的とは相手を裁かずに  力を合わせて一緒に働くか

相手を信じて口を出さないで  対等の位置で互いに助け合う(6)


感情使えば相手は敵になる  味方でなければ協力難しい

「よかった」と言って感情落ちつけて  冷静になって仕事にとりかかろう(8)


 「勇気づけの歌」 作・野田俊作 より引用




それから、ひとつのエピソードをお話していただいて、
エピソードを書きとらせていただきました。

実際の会話のやり取りを文字にすると、
自分がどんな行動をしていたのか、どんなことが起きていたのか、
客観的にみることができます。
それから、相手のセリフのときに自分の感情がどんな大きさだったかを、
自分の感情を−5から+5までの幅で教えてもらいました。

相手役さんとの関係性とか、メンバーさんがどんなことについて陰性感情を持っているのかとか、
お話をきかせてもらいました。
今回はエピソード分析はせずに、「よかった」という手法を使うことにしました。

エピソードの中で陰性感情を計測したときの、相手役さんのセリフをひとつ取り出して、
そのセリフを言われた「現場」に帰ってもらって、
その状態で、その場面で「よかった」と思うことを探してもらいました。
はじめメンバーさんから、え、それは難しいです!と言われてしまいましたが、
苦しみながらも「よかった」ことを見つけていただきました。
ご協力くださってほんとうにありがとうございました106.png162.png

これがパセージでの「不適切な側面のよい部分に注目する」ということでもあって、
メンバーさんがおっしゃった通り、とても難しい、ときには苦しい作業です。
でも、この過程を経て相手のよい側面に気づけると、
相手とどうやって協力できるかな、ということが考えられるようになると思います。



それと同時に良い面見つけ出し  そこにしっかり感謝し喜ぼう

プラスの面に正の注目が  できればマイナス消えていくだろう(10)


雑草抜いても次々生えてくる  それより大きな花を咲かせよう

マイナスなくす努力をするよりも  プラスを伸ばす努力をすればよい(11)


人は善意で行動するのだが  私の気には入らないこともある

それでも善意であるには違いなく  それがわかれば感謝もできるだろう(12)



 「勇気づけの歌」 作・野田俊作 より引用




今回は、パセージ中心のいつもの定例会より、濃いめのアドラー心理学の学び合いになりました。

子育て以外のお話も、こうやって「勇気づけの歌」を参考にしながら話し合っていくのもいいなあと思いました。

ご協力してくださったみなさま、本当にありがとうございました。



by adlerjala | 2018-05-05 16:38 | 定例会

アドラー心理学に基づく子育てサークルAdlerjala(アドラージャーラ)活動報告


by 稲穂